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SFC Culture Languageとは
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カルチャー・ランゲージという方法
プロジェクト紹介

カルチャー・ランゲージという方法

 世の中には、校風や社風という言葉があるように、何らかのコミュニティに流れる独特の雰囲気というものが、たしかにあります。けれど、それがどういった特徴から醸し出されているのかを把握し、それを言葉で言い表すことはなかなか難しいものです。カルチャー・ランゲージは、その「文化を語るための言葉をつくる」ことに挑戦する新しい研究です。

 文化を表す言葉をつくるということは、人々が扱うことができる形にするということです。こうすることによって、その特徴を他の人と同じ形として認識し、語ることができるようになります。よいところをさらに伸ばすように努力したり、なぜそのような文化が形成されたかを考えることで、変えていったりすることもできるでしょう。文化を見える形に記述することは、SFC のような教育機関はもちろん、企業や自治体などの多くの組織にとっても、組織力を高め、その強みをさらに活かしていくための基盤となると考えられます。

 本書では、そのカルチャー・ランゲージの初めての試みとして、“SFC らしい” という質感を生み出す要素を言語化しました。この方法には、私たち井庭崇研究室がふだん行っている「パターン・ランゲージ」研究における「複数の事象の本質をつかみ、それを抽象化して記述し、覚えやすく魅力的な言葉を与える」ための独自の手法を応用しています。

 本書のカルチャー・ランゲージでは、SFC では何がよいとされているのか・観察されるのか、それはどのような仕組みや考え方で生み出されているのか、そして、それはどのようなことにつながっていくのか、という構成で、一つひとつのカルチャー・ワードを表現しました。これも、パターン・ランゲージで暗黙的な実践知を言語化するときの表記方法をアレンジしてつくられています。

 「カルチャー・ランゲージ」は、これまで世界で研究されてきた「パターン・ランゲージ」から派生した新しい方法です。本書の「SFC Culture Language」は、世界で初めてのカルチャー・ランゲージの実例ということになります。ぜひ、最先端の研究の成果としても、本書をご覧いただければと思います。